ウールの織物-1
秋らしくなってきましたね。ヒヨドリがよく啼いています。
実は、今年に入ってから、ひどい腱鞘炎に悩まされています。
右手の親指が、いちばん重症で、刺繍針を持つことができません。
最近は、親指に負担の少ない、織物を楽しんでいます。
今日は、経糸の準備をしているところを紹介します。
上の写真は、筬(おさ)に経糸が通ったところです。ウールの織物なので、1cmに経糸が8本、という粗い密度です。
次に、綜絖(そうこう)に、経糸を通します。私は、織機の中に入って作業をしています。
綜絖枠には、金属製の綜絖(ワイヤーヘルド)が、左右にスライドできる状態で設置されています。
綜絖には真ん中に糸を通す穴があり、そこに筬に通していた糸を、1本づつ順番に通していきます。
綜絖枠は4枚あり、1枚目、2枚目、3枚目、4枚目、1枚目、2枚目…の繰り返しで通していきます。
織るまでの作業も、手間がかかるものです。今回は、ウールの織物で経糸の本数が少ないので楽にできます。
45cmの幅で360本の経糸です。
大きな作品だと、90cm位の幅を織るのですが、細い絹糸を経糸jに使った場合はー
1800本くらいの経糸を通すことになります。
1日では、できないことも・・・
出来上がりは想定していても、織の仕事は織ってみるまで、どのようなものになるのか、わからないことが多いです。
質感も色も、想定外・・なんてこともよくあります。