ウールの織物ー2
最近、ウールの織物を作っているのは、腱鞘炎のために刺繍が出来ないこともありますが、
ウールの織物地をパッチワークしたりアップリケしたりして、
新しい作風の作品作りが出来ないか、と思っているのです。
いつも作品は絹で作っているのですが、絹地にウール織物の小さな生地をアップリケしたら、
とても、面白い効果があったからです。
以前は、ウールの織物といえば、服地ばかり織っていたのですが、
今回は、作品に使うので、
ただひたすら、気に入りの色と質感を求めて自由に織っています。
経糸と横糸の交わりで色が出るので、予想外の色が出ることがあって、楽しいです。
服地を織っていたときのあまり糸、半端糸がたくさんあるので、そういうものの整理になります。
上の写真は、最近織ったものの一部。
この写真は、以前に織ったウールの服地の残り切れ。気に入った色合いの場所を切り取って作品に縫って貼り付ける。
20歳の頃、織物を始めた頃は、いつも、わくわくしていました。
経糸(たていと)が準備出来て、さあ、これから織るというとき、いったい、どんな色や質感が現れるのか。
期待いっぱいで織り出す・・
何センチか織ると、それが期待どおりのものであるか、期待はずれのものであるかが、わかります。
学生の頃は期待外れであっても、そのまま織っていたように思います。
(今は、糸をたくさん持っているので、別の糸を使ったり、染め直したりしますが。)
年齢を重ねたこの頃は、いつも計算して仕事をしてしまうけれど、若い頃は、無計画なことも多くて、
思ってもみない織物になっていることが多かった。
最近、若い隅々まで計算しないで